豊胸手術のリスクとは
美容整形の中でも、女性から特に人気の豊胸手術。
胸のサイズにコンプレックスを抱く方をはじめ、本来の身体は男性だけど心は女性の方(性同一性障害)など、幅広い方が豊胸手術を受けています。
古くからある施術で、豊胸手術そのものは成功率が高いです。しかし、豊胸手術は術後のリスクやデメリットが多いので注意してください。
豊胸手術の種類
豊胸手術のリスクを説明する前に、3種類ある術式をご覧ください。
シリコンバック(シリコンインプラント)豊胸
古くからある術式で根強い人気がある。
半永久的にサイズをキープできるが術後の痛みが大きくて傷跡が残る。
挿入するシリコンバックが進化していて破裂等のリスクは限りなく低い。
ヒアルロン酸注入法
メスを使わない手軽な術式。
溶けてしまうため、持続期間は半年から2年ほど。
脂肪注入
自身の脂肪細胞を採取してバストへ注入する最新かつ高額な術式。
気になる部位の脂肪吸引を同時に行えるのでグラマラスなスタイルになれる。
乳がんと豊胸手術の関係
「豊胸手術をすると乳がんになる」と噂されていますが、実際はどうなのでしょうか。
乳がんと豊胸手術の因果関係が全て解明された訳ではりませんが、発がんリスクの面で豊胸手術は以下のデメリットがあります。
- シリコンバックおよびヒアルロン酸注入はマンモグラフィによる検査が困難
- ある種のヒアルロン酸注入は発がんリスクが高まる懸念がある
乳がんは女性の14人に1人がかかる病気と言われており、乳がん検診を受けるために豊胸手術で入れたシリコンバックを除去するケースも珍しくありません。(エコー検査は可能)
また、ヒアルロン酸注入によるリスクは医学的に解明されていませんが、発がんリスクの増加を懸念する報告書が存在するのは事実です。
脂肪注入法のリスク
脂肪注入法の豊胸手術についても、以前は発がんリスクが高まるとの噂がありましたが、最近になって発がんリスクはないと証明されました。
自分の脂肪ですので、マンモグラフィによる検査を受けることもでき、豊胸の持続力は半永久です。
なお、脂肪注入法には治療費が高額であることや、注入するための脂肪吸引およびバストへの脂肪注入のやり方によっては不格好になること等のデメリットがあります。
世間の目が厳しい?
豊胸手術は自分を美しく見せる自己表現の一種で、根本的なコンセプトや目的は顔の美容整形と変わりありません。
しかし、世間の視線は顔の整形以上に厳しく、性に関連したアピール・追及だと勘違いされやすいです。
体型が分かりやすい服装だと周囲に豊胸手術がバレ、同僚や同級生・友人・ママ友などから陰口を言われてしまったといった話もよく耳にします。
また、レントゲンなど病院で検査を受けた際に豊胸手術を受けていることがバレて、恥ずかしい思いをした意見が多く寄せられています。
後悔している人は少ない
しかし、豊胸手術を受けた人の声を調べると、その多くは後悔をしていない印象です。
身体や体型に関するコンプレックスを克服すれば、自分に自信を持てるようになって人生が明るくなるケースも多数あります。
術式によってリスクやデメリットは変わってきますが、昨今は脂肪注入など費用以外のデメリットが少ない術式もあるので一度検討してみてください。
従来からあるシリコンバック(シリコンインプラント)豊胸についても、挿入する素材が進化して数十年も前よりも低リスクになりました。
ただし、発がんリスクに与える影響については懸念が残りますので、注意点を理解した上で慎重に検討することが大切です。