海外の美容整形の業界事情や日本との価値観の違いなどをまとめました。

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海外の美容整形事情

地球儀を抱えた男性

 

海外の美容整形事情と傾向をまとめました。
まずは、国際美容外科学会(IPAPS)が2018年に発表した美容整形施術数上位8ヶ国ランキングをご覧ください。

アメリカ
ブラジル
日本
メキシコ
イタリア
ドイツ
コロンビア
タイ

 

世界屈指の美容整形大国と言われている韓国と中国に関しては、残念ながら国際美容外科学会の統計に含まれていません。

紹介したランキングと実情に若干の違いがある可能性は否定しませんが、日本の美容整形市場は世界の中でもトップクラスであることと、欧米や南米・アジアなど幅広い国と地域で美容整形のニーズがあることは事実です。

 

海外はボディの割合が高い

ベールを持った女性

 

ランキングを公表した国際美容外科学会の資料によると、日本における美容整形の92%は顔と頭に集中しています。
もっとも露出が多くて容姿に与える影響が多い「顔」が整形の定番になっているのは世界共通ですが、日本は特に顔・頭に集中している傾向が顕著です。

 

海外では身体の美容整形が10%を大きく超えることが一般的で、日本に比べて脂肪吸引と豊胸手術の割合が高くなっています。
なお、明確な統計データは出ていませんが、同じアジアである中国と韓国も美容整形は顔・頭の比率が高いです。

 

豊胸手術にリスクはある?

 

体型の違い

欧米は肥満率が高くて胸とお尻が大きなグラマラスな女性が多いです。
そのため、過度な肥満を解消するために脂肪吸引を受ける方や、貧乳が大きなコンプレックスになってしまう人が多いのでしょう。

 

また、日本は薄着になる夏でも体型を隠す洋服を着ることが珍しくありません。
体型に自信がない方でもファッションで逃げ道を作れることが、日本は海外よりも身体の美容整形需要が少ない要因と言えます。

 

韓国と中国は学生から人気

二重瞼のアジア人女性

 

韓国や中国は就職活動を有利にする目的で美容整形を受ける方がたくさんいます。
さらに韓国では高校から大学へ進学するタイミングで美容整形をし、大学デビューをするという方も多いようです。

 

ほかにも日本に比べて男性が二重手術などの美容整形を受ける需要が高い特徴を持っています。
韓国や中国は実際に美容整形をしている人が多く、整形した人に対する偏見の目が少ないというのも人気の理由です。

 

普通のクリニックでも扱っている

日本では「美容整形をするなら美容クリニック」というイメージが強いですが、韓国や中国では一般的なクリニックでも美容を扱っています。(もちろん専門の美容クリニックも存在します)
たとえば眼科に行けば二重手術を受けることができ、豊胸手術や脂肪吸引は整形外科を利用することが一般的です。

 

このように、一般診療の延長として普通のクリニックで美容整形できるのも韓国・中国の特徴といえます。
偏見がなく世間に認知されていることが、日本の美容整形と環境が異なる理由でしょう。

 

そのため、日本の美容外科でよく見られるカウンセリングでの強引な勧誘トラブルや、症例数が少ない理由で起こる医療ミスが少ないです。
もちろん韓国・中国にも悪質クリニックは存在しますが、日本に比べて悪質院の比率が低くて治療費の相場が安くなっています。

 

国によって事情が異なる

世界地図と飛行機のオブジェ

 

国によって美容整形に対する価値観や捉え方が異なるため、業界事情が変わってくるのは当然です。
環境が大きく異なるため、日本在住の方は海外の美容整形事情を考慮する必要はありませんが、各国の「得意分野」は知っておいても損はありません。
日本よりも安価かつ仕上がりが良いこともありますので、各国の整形事情についてもアンテナを張っておくようにしましょう。